日本語・スペイン語 技術翻訳:取扱説明書、特許明細書、適合文書
実務の技術知識を持つ翻訳者が担当し、納品前には独立した第二の言語専門家が必ず全文を確認します。拠点はバルセロナ。カタルーニャに現地法人を持つ日本企業様で、技術文書のやり取りが単発ではなく日常的に発生している企業様に向けたページです。

技術翻訳が扱うのは、取扱説明書や作業手順書、特許明細書、安全データシート(SDS)、CE適合宣言書などの適合文書、そして生産報告書といった、製造業の現場で日々やり取りされる文書です。難しいのは単語を置き換えることではなく、数週間、時には数か月の間隔をあけて届く文書の間でも、専門用語を寸分違わず統一し続けることです。日本本社からカタルーニャの現地法人へ送る文書は日本語からスペイン語へ、現地法人から本社へ戻る報告書はスペイン語から日本語へ、双方向で対応しています。拠点はバルセロナです。
ISO17100・JIS Y 17100が求める工程と同じ原則で
ISO17100は主に、訳文を最初の翻訳者とは別の、独立した第二の言語専門家が確認するという工程を義務づけています。日本産業規格のJIS Y 17100:2021は、このISO17100を技術内容を変えずに国内規格として採用したものです。私たちがすべての案件で例外なく実施しているのは、この工程と同じ内容です。
実際の流れとしては、AI翻訳支援ツールとお客様専用の翻訳メモリを使って初稿を作成し、その業界に精通した技術翻訳者が訳文を仕上げ、最後に独立した第二の言語専門家が全文を通しで確認してから納品します。この二重チェックは見積もりの金額にすでに含まれており、請求書に別項目として追加されることはありません。

何を翻訳するか
| 文書の種類 | 特に重要な点 |
|---|---|
| 取扱説明書・作業手順書 | 版が変わっても専門用語が同一であること |
| 特許明細書 | 特許庁や裁判所でも通用する正確な表現 |
| 安全データシート(SDS)・REACH関連文書 | 注意喚起語や取扱い表示を改変せずそのまま再現すること |
| 仕様書・図面・部品表 | 単位、公差、規格番号を原文のまま維持すること |
| CE適合宣言書・認証書類 | 公的機関に通用する表現、必要に応じて認証翻訳にも対応 |
| 生産報告書・品質記録 | 本社への報告に耐える一貫した数値・用語表記 |
拡大する日西の取引、手つかずのニッチ
2024年のスペイン・日本間の貿易額は過去最高の78億ユーロに達し、この10年で着実に伸びてきました。牽引役は自動車と機械分野です。2019年発効のEU・日本経済連携協定(品目の9割以上で関税を削減)に加え、2025年1月にはEU・日本戦略的パートナーシップ協定も発効し、両者の結びつきはさらに深まっています。カタルーニャ単体で見ても、2024年の対日輸出額は10億ユーロを超えました。同じ期間、日本企業はカタルーニャに7億ユーロを投資し、3,000人以上の雇用を生み出しています。2020年から2024年にかけて日本はカタルーニャへの投資額で7番目に大きな投資国となり、2024年単年ではカタルーニャへの海外直接投資全体の7%を日本が占めました(ACCIÓ調べ)。スペイン全土では390社の日本企業が拠点を構えており(2024年時点)、そのうち230社がカタルーニャに集中しています(2022年の内訳データ、現時点で得られる最新の数字です)。投資分野は全国的には化学・製薬、自動車、電気・再生可能エネルギーが中心ですが、カタルーニャに限るとICTと機械分野への投資も目立ちます。
もう一つ、貿易統計には表れにくい理由があります。EF英語能力指数の2025年版で、日本は123の非英語圏の国と地域中96位、スコアは700点満点中446点という「非常に低い」区分でした。過去最低となったこの結果は11年連続の下落を経たもので、世界平均488点との開きも小さくありません。カタルーニャの技術部門や品質保証チームが実際に日々使う文書にとって、英語版だけでは実務が回りにくく、スペイン語版が現実的に必要になる場面が多いということです。現地に拠点を持つデンソー(欧州初の生産拠点を1990年に設立)、カルソニックカンセイ、タチエス(バルセロナで500万ユーロを投じた新生産ラインなど拡大が続いています)、日産自動車イベリカ(バルセロナ・ソナフランカでは2021年12月に完成車の生産を終えましたが、約300名体制の研究開発拠点と約120名体制の部品調達部門は今も稼働しています)をはじめ、日立、リコー、NTTデータ、ソニー、オムロンなど、自動車・電子機器分野の日系企業が、取扱説明書や適合文書、生産報告書を日常的にやり取りしています。この市場を見る限り、こうした技術文書の流れに専門特化した翻訳会社は見当たりません。

独立した第二レビュー、例外なし
すべての技術文書は、最初の翻訳者とは別の、独立した第二の言語専門家による全文チェックを経てから納品します。大型案件でも小さな案件でも変わりません。
時間が経っても崩れない用語
お客様ごとに専用の用語集と翻訳メモリを構築します。同じ用語は、章をまたいでも、数か月あけて届いた別のプロジェクトでも同じ形で使われます。
日本語からも、スペイン語からも
本社から現地法人へ、現地法人から本社へ。双方向で対応し、見積もりは1営業日以内に固定価格でお伝えします。
このページの範囲について
定款や登記事項証明書、契約書など、単発の書類に認証(サイン・スタンプ付き)翻訳が必要な場合は、MAEC(スペイン)、ATA(アメリカ)、CIOL(イギリス)、NAATI(オーストラリア)といった認定団体に登録された翻訳者が対応します。このページで扱っているのは、そうした単発の書類ではなく、製造業の現場で継続的に発生する技術文書の翻訳です。
通訳サービスの詳細は日本語・スペイン語の通訳ページを、その他のサービス全体については日本市場向けのトップページをご覧ください。
日本語・スペイン語の技術翻訳に関するよくある質問
- 原文の単語数に基づいて算出します。作業にかかった時間ではなく、見積もり時点でお伝えする金額がそのまま最終金額になり、後から幅のある金額に修正されることはありません。文書を[email protected]までお送りいただければ、1営業日以内に確定した見積もりをお出しします。
- はい、双方向で対応しています。スペイン語から日本語への翻訳は、カタルーニャの現地法人が作成した生産報告書や検査記録、技術文書を日本本社へ報告する際によく発生する流れで、日本語からスペイン語への翻訳と同じくらいの頻度があります。
- 認証翻訳は、公的機関に登録された翻訳者の署名と印が付き、官公庁や裁判所、特許庁などに対して法的な効力を持ちます。定款や登記事項証明書、契約書といった単発の書類に必要になることがほとんどです。一方、このページで扱う通常の技術翻訳は、取扱説明書や仕様書など製造業の現場を支える文書が対象で、印よりも用語の正確さと一貫性が重視されます。認証翻訳が必要な場合は、スペイン外務省(MAEC)の宣誓翻訳者登録、全米翻訳者協会(ATA)、英国勅許言語士協会(CIOL)、豪州翻訳通訳者資格認定機構(NAATI)といった、各国の公的な認定制度に登録された翻訳者が対応します。
- 継続してご依頼いただくお客様ごとに、専用の用語集と翻訳メモリを構築します。同じ製品の取扱説明書であれば章をまたいでも同じ用語が使われ、数か月間隔をあけた別のプロジェクトでも同様です。翻訳メモリは案件を重ねるごとに蓄積されていくため、一貫性は毎回ゼロから作り直すのではなく、時間とともにむしろ強化されていきます。
- 分量によって変わります。目安として、5,000語程度の技術文書であれば3〜5営業日での納品が一般的です。マニュアル一式や技術ファイル全体のような大型案件では、生産スケジュールや認証取得のスケジュールに合わせて、分割納品を組むこともあります。
- 多くの場合、実務上は必要です。EU指令2006/42/ECを引き継いだEU機械規則(2023/1230)は、機械を設置・使用する国の言語で取扱説明書を提供することを義務づけています。加えて、日本の英語力自体も心もとない数字です。2025年のEF英語能力指数(対象は123の非英語圏の国と地域)で、日本のスコアは700点満点中446点、順位は96位でした。英語版があっても、カタルーニャの技術部門や品質保証チームが実際の業務でストレスなく使えるかは別の問題です。実務ではスペイン語版、あるいは日本語とスペイン語を併記した文書が求められるケースがほとんどです。
現地法人が実務でそのまま使える技術文書を、日本語からも、スペイン語からも、同じ精度で。
お問い合わせ
お見積もり依頼
資料をアップロードし、ご希望の内容をお知らせください。1営業日以内に、固定料金と納期をご案内します。追加費用なし、ご依頼の義務もありません。