カタルーニャの日系企業
スペイン全土の日系企業390社のうち、230社がカタルーニャに拠点を置いています
Orion Translations S.L.は2009年からバルセロナを拠点とする言語サービス会社です。カタルーニャに現地法人や工場、取引先を持つ日系企業にとって、すでに現地にいるプロバイダーと組む意味は、カタルーニャ・スペイン語のバイリンガル環境や地元機関、この地域特有の産業地理を実務として知っている相手がいるかどうかにあります。遠方の拠点からスペイン全体をひとまとめに動かす体制とは、関わり方の重みが変わってきます。

日系企業がスペインに置く拠点390社(2024年時点)のうち230社、比率にしておよそ6割がカタルーニャに集まっています(カタルーニャ側の内訳としては2022年時点が現時点で入手できる最新のデータです)。単に数多くある拠点の一つではなく、突出した集中がここで起きているということです。2020年から2024年の5年間で7億ユーロが投じられ、3,000人を超える雇用が生まれました。日本は同じ5年間、投資額ベースでカタルーニャへの外国投資国のうち7位となり、2024年単年で見るとカタルーニャへの外国直接投資全体の7%を占めています(ACCIÓ調べ)。
集中の数字が語ること
自動車と機械類が牽引役となり、日本とスペインの貿易額はこの10年伸び続け、2024年には過去最高の78億ユーロに達しました。2019年発効のEU・日本経済連携協定で品目の9割以上の関税が下がり、2025年1月発効のEU・日本戦略的パートナーシップ協定がその流れを後押ししています。カタルーニャ単体の対日輸出額も2024年に10億ユーロを超えました。日本からスペインへの投資は全国的には化学・製薬、自動車、電機・再生可能エネルギーの3分野に厚みがありますが、カタルーニャではこれに加えてICTと機械分野への投資が際立って多く、他地域とは少し違う産業構成を見せています。
この産業構成は、現地で発生する言語サービスの中身にそのまま表れます。取扱説明書や仕様書、品質監査の記録、現地当局とのやり取り、工場視察や商談の通訳需要は、東京の本社を経由せず、カタルーニャの現地法人やチームが直接動かしていることがほとんどです。
そこで英語を介した間接対応がどこまで通用するかも、実務上は無視できない論点です。EF Education Firstが2025年に発表した英語能力指数で、日本は700点満点中446点、対象123の非英語圏中96位という、同社の調査史上最も低い順位を記録しました(11年連続の低下)。世界平均の488点を大きく下回り、Orion Translationsが今年これまでに調べた市場の中でも最も低い結果です(参考:イタリア513点、フランス539点、ドイツ615点)。日本語とスペイン語を英語を介さず直接つなぐ体制の方が、現場では確実に機能します。

カタルーニャに根を下ろす日系企業
自動車部品大手のデンソーは、1990年に設立したヨーロッパ第一号の工場をはじめ、長年にわたりカタルーニャに製造拠点を置いてきました。日産自動車のバルセロナ・ゾナフランカ工場は、約40年続いた車両生産を2021年12月に終了しましたが、同じ敷地では今も研究開発拠点(スタッフ約300人)と部品調達部門(約120人)が稼働を続けています。生産という役割を終えた後もこの場所に技術と調達の機能を残した事実は、カタルーニャが労働力の供給地としてだけでなく、専門知識の集積地として見られていることを物語っています。
デジタル分野の動きもあります。ゲーム大手のバンダイナムコは、モバイルゲームの開発と欧米市場向け展開を担う拠点をバルセロナに構えています。自動車部品のような重厚長大産業から、モバイルコンテンツのような身軽な産業まで、投資の幅広さがこの地域の厚みを物語っています。

カタルーニャの実務スピードを知っている拠点
2009年からバルセロナに拠点を置き、カタルーニャの商工会議所や関係機関、地元企業の意思決定のスピード感を実務として把握しています。四半期報告書の数字からではなく、日々のやり取りから培った感覚です。
実績のある取引先
国連、UNESCO、Netflix、Sony Pictures、Warner Music Group、Coca-Cola、Vueling、カタルーニャ州政府(Generalitat de Catalunya)などとの取引実績があります。翻訳者・通訳者は、MAEC(スペイン外務省が運営する公式な宣誓翻訳者認定制度)、ATA(全米翻訳者協会、アメリカを代表する翻訳者認定団体)、CIOL(英国勅許言語士協会、英国王室勅許を受けた言語専門家団体)、NAATI(豪州翻訳通訳者資格認定機構、オーストラリア政府公認の翻訳通訳資格認定機関)の認定を受けています。
短い予告でも現場に立つ通訳
カタルーニャの工場視察や監査、商談には、域外の拠点や外部業者を介さずに、業種に合った通訳者を直接手配します。
次のステップ
今必要なサービスはどちらですか
以下の2つのページで、カタルーニャの日系企業向けの主要サービスを詳しく説明しています。対象範囲や納品形式、進め方まで、それぞれのページでご確認いただけます。
よくあるご質問
- カタルーニャ全域に対応しています。バルセロナとその都市圏はもちろん、タラゴナ、ジローナ、リェイダといった産業拠点にも対応します。日系企業の製造拠点や物流拠点は郊外に置かれていることも多く、バルセロナを拠点にしていればカタルーニャ内のほとんどの地点まで短時間で移動できます。
- はい。このページはカタルーニャに焦点を当てていますが、それはスペイン国内の日系企業のうち突出した割合がここに集中しているためで、他地域に拠点を置く日系企業とも継続的に取引しています。日本とスペインの関係全体の状況については、日本語セクションのトップページで幅広くご紹介しています。
- カタルーニャ国内の拠点であれば、通常1営業日以内に業種に適した通訳者の手配可否をご連絡します。多くの地点では1~2日前のご連絡で対応可能です。監査や訪問団の来訪など日程があらかじめ決まっているイベントについては、数週間前にご相談いただくと、最適な通訳者を確保しやすくなります。
- 自動車部品と電機・ICT関連の依頼が中心です。これはカタルーニャに拠点を置く日系企業の産業構成をそのまま反映した傾向で、加えて商社、物流、法務関連の案件も扱っています。
- 日本からスペインへの投資は全国的には化学・製薬、自動車、電機・再生可能エネルギーの3分野に厚みがありますが、カタルーニャではこれに加えてICTと機械分野への投資も目立ち、他地域とは少し違う産業構成を見せています。2020年から2024年の5年間で7億ユーロが投じられ、3,000人を超える雇用が生まれました。
- 自動車部品大手のデンソーは1990年に欧州初の工場をこの地に設立し、長年にわたり製造拠点を置いてきました。日産自動車イベリカのバルセロナ・ゾナフランカ工場は2021年12月に完成車の生産を終えましたが、研究開発拠点(約300人体制)と部品調達部門(約120人体制)は今も稼働しています。デジタル分野ではバンダイナムコがモバイルゲーム開発の拠点をバルセロナに構えるなど、重厚長大産業から身軽な産業まで幅広い日系企業が根を下ろしています。
見積もりは、カタルーニャの拠点事情に合わせて組み立てます。
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